新宿御苑の森ガール

東京の荒波にもまれる社会人一年目。自称森ガールの日々の葛藤

ポケモンGOはなぜヒットしたのか?

ポケモンGOをやったことのある人は、どうしてあんなにかわいいコダックが、進化するとゴルダックというなんの面影もない存在に変わってしまうのか、不思議に思った人もいるかも知れない。あの色とフォルムはどこに消えたのか、と。

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これはコダックファンの私にとっても、納得できない事実である。

 

しかし、残念なことにこれは制作者に聞いてみないと分からないということで、今回は、どうしてポケモンGOはこんなにもヒットしたのかについて私なりに分析してみた。

 

まず、今までのゲームと違って、ポケモンGOが革命的だった点として、

 

①現実世界とバーチャルの世界で相互関係があること

が挙げられる。今までのゲームは、バーチャルの世界が現実世界と空間的に全く別の次元にあり、二つの世界は空間的には切り離されていた。しかし、ポケモンGOの登場は、現実世界にポケモンを突如発生させた。バーチャルの世界と現実世界が連動し、自分が現実世界で動き回らないと、バーチャル世界でも動き回れないというなんともめんどくさい設定だった。
これは一見、自分が動かなくてもどこまでも動き回れるというバーチャル世界のメリットをかき消しているかのように思える。しかし、この制約こそが、人の好奇心を引き出し、達成欲求を高めたのではないだろうか。

 

次に

②自分と他人がゲームを通じて同じストーリーやフィールドを共有できる一体感

が挙げられる。通常のゲームであれば、ゲームの中に存在するのは、自分だけであり、オンラインゲームであれば、自分と、ゲームをしている他人である。そこにゲームをしていない人は存在しない。しかし、ポケモンGOはどうだろうか。ポケモンGOは、現実世界とバーチャル世界が連動していると先ほど書いたが、その場合、現実世界には、ゲームをしている人としていない人が、今ここに、同時に存在することになる。目の前にいるポケモンが見える人もいれば見えない人もいるのだ。

これは秘密を共有した友達のようなもので、プレイヤー同士が親近感を感じたり、プレイヤーが集まっている場所で一体感が生まれたりする。私はこの一体感こそ、ポケモンGOがここまで広がる要因になったのではないかと思う。

この一体感は、同じ「フィールド」を共有するという意味もあるが、トレーナーレベルやレアなポケモンなど、共通の話題をつくりだす「ストーリー」の共有という一体感も大きかったのではないかと思う。「みんながやっているからやってみよう」という心理は、自分も一体感を共有する仲間になるという点で、人間としての所属欲求みたいなものにつながってくるのだろう。

 

ポケモンGOは、人の行動や感情、そして今までのゲームの常識を変えたという点で、今後の人類の歴史の一部になっていくのかも知れない。